僕に踏まれた町と僕が踏まれた町 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (1997年8月20日発売)
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本棚登録 : 1987
感想 : 152
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自分のダメさをさらけだし、それでも自暴自棄というほどのネガティブさはない。
やりたいように過ごし、年を重ねた少年。

灘高の落ちこぼれなどの数々のエピソードからはモラトリアムのにおいがぷんぷんする。

こういうふうに生きることに憧れるけど、自分にはできないことも読んでいてはっきりわかった。
豊島ミホ氏が家出をしたときにこの本を買って読んだとエッセイに書いていたけど、中島氏のモラトリアムっぷりに憧れていたんだと思う。


自分なりの人生観を持っているのは、それが社会倫理的にいいことであれ悪いことであれ、かっこいい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 中島らも
感想投稿日 : 2013年4月18日
読了日 : 2013年4月11日
本棚登録日 : 2013年4月11日

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