『不良』
中学でキーちゃんに気に入られた茂は、カツアゲに精を出す不良になった。キーちゃんはヤクザになり、茂たちもヤクザになる。
上納金稼ぎにクスリを打ったり、賭場を荒らして、どうしようもない人生を送り、キーちゃんはクスリでおかしくなってしまった。茂は不良友達の焼き鳥屋でくすぶっている。
『3-4X7月』
頭にデッドボールを受けた高校球児は次の打席にホームランを打った。その次の試合もホームランで連続サヨナラ勝ち。次の試合は負けたものの、ドラフト1位指名確実のピッチャーからホームランをまたまた打った。
スカウトにも注目され、スポーツ新聞も取材にやってくる。とうとうドラフト3位で指名され、胴上げされたときに頭を打つと、すべてはデッドボールの衝撃で見た夢だったとわかる。
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『不良』はどうしようもない人生を歩んだとしても人はなかなか死なない、みたいな話だった。魚屋のお父さんがかわいそう。
『3-4X7月』はよくある夢オチだけど、とても面白かった。『世にも奇妙な物語』感がある。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
北野武
- 感想投稿日 : 2024年3月6日
- 読了日 : 2024年3月5日
- 本棚登録日 : 2024年3月5日
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