高円寺に暮らし始めた若者と、高円寺にあるカツラ美容室別室に関わる大人たちの群像。
そこでは付き合ったり、二股があったり、恋したり、嫉妬したり、
遠くへ引っ越してしまったり、色んなことが起こる。
高円寺という街が教室で、カツラさんの元に集まるひとたちが仲の良いクラスメイトみたいな感じがした。
大人になっても、こういうことできるのってうらやましいなと思った。
”オレは他人によってなんとか自分の形を保てている”というのは、人間社会のどうにもできない性質みたいなもので、その通りだと感心したし、
男女の友情についてのくだりも素晴らしかった。
山崎ナオコーラさんは新聞のテレビ欄をつくる仕事が好きなのかな、と思い、読みながら笑ってしまった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
山崎ナオコーラ
- 感想投稿日 : 2013年6月15日
- 読了日 : 2013年6月13日
- 本棚登録日 : 2013年6月13日
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