戦争は水木サンが少年の頃に始まった。
十代の終わり頃、戦争に行くのが嫌で、死ぬのを恐れ、聖書や哲学書、小説などを読みまくって死の恐怖を克服しようとした。人生とは何か。答えは見つからなかったが、痛切に「死にたくない」と思った。ゲーテ的な考え方をするようになった水木サンは戦地にも文庫本『ゲーテとの対話』上中下三冊を持って行った。
片手を失って帰国して、貧乏な暮らしをしながら数十年かけて漫画家として大成する水木サン。
まるで人生そのものが一つの作品のようだ。
そんな水木サンに影響を与えたのは聖書とゲーテらしい。正直なところ、ゲーテの言葉より、水木サンの文章をもっと読みたいと思った。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
水木しげる
- 感想投稿日 : 2021年7月15日
- 読了日 : 2021年7月15日
- 本棚登録日 : 2021年7月15日
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