孤独のグルメの原作者、久住さんが日本各地に出かけて行って、予備情報なしに駅から駅までを歩いていく、言ってしまえばそれだけの本なのですが、一人旅の気ままさ、先の見えなさや思いがけないものに出会った喜びなんかが詰まっていて、少々ほっこりした気持ちになれます。
言葉選びもさすがで、末尾の温泉の描写で「凝りがほぐれ、疲れが溶け、こころが柔らかく伸びていく」というのは特に秀逸だなぁと感じました。
こういう本を読んでいると、一人旅の醍醐味を段々と理解するようになってきて、たまに家族を置いてふらっと出かけてしまったりする訳でして(苦笑
世界一周旅行や冒険旅行のような大きな旅でなくても、喜びは得られるんだよ、と語りかけてくるような素敵な本でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
旅
- 感想投稿日 : 2017年7月27日
- 読了日 : 2017年7月27日
- 本棚登録日 : 2017年7月26日
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