なんてすごい絵。
抑えめな色づかいといい、動物達の質感といい、静かな景色といい
見事に夜が表現されていて見入ってしまいます。
まるで目の前で今、描いたような絵。
水をたっぷりと含ませた筆をすべらせて。
親子のハリネズミ。
真夜中の道を歩く音が可愛い。
(だって「とぷ とぷ とぷ」ですよ!)
小さい小さいハリネズミが歩く音ですから、ほんとうに小さい音なのでしょう。
それが聞こえるくらい、しずかな夜。
そこに狼がやってきてハリネズミに襲いかかる。
体の小さなハリネズミがどうやって危険から身を守るか。
親子の命はどうなってしまうのか…。
この絵本は、とにかく夜。
夜に読んで欲しい。
できれば、お布団に入って子供と一緒に。
静かに静かに読んで欲しい。
子供の息遣いや鼓動が伝わってくるすぐそばで。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ちいさいこの絵本
- 感想投稿日 : 2010年10月14日
- 読了日 : 2010年10月14日
- 本棚登録日 : 2010年10月14日
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