ページをめくった初めから
裏表紙を閉じるその時まで
そこにはただ、愛だけが詰まっていた……
ジュリエットを失ったロミオに訪れる死はなにも
肉体だけに依るものではない
絶望、絶望、絶望ばかりが積み重なって
確かに彼は死んだだろう
何故そんなにも彼を追いつめるのかと唇を噛み締めた
もういっそのこと、結末を見てしまいたいという気持ちを
必死に抑えてページを繰った
作中の彼と等しく時間感覚を失い
気づけば吐季も30の半ばで
抱いた胸の内の想いもまた、彼と同調する
終わるのかな
それともまだ……
変わらないことは罪であり
変わらないことは誇りだ
相容れないようでいて、それこそが真理で
そんな強く脆い世界の中を
どうか真っ直ぐ、生きてくれたらと思う
だいぶ抽象的なことを書いたけれど
要するに
ヤッタネ\(^o^)/!!!
最後の最後まで
まさかとは思いつつも麗羅てめぇよくも緑葉を!!
なんて展開もあったけれど
本当に良かったと思う
緑葉が帰国してるのを知ったなら
探し出してでも会いに行けよ吐季!とも思ったけど
その女々しい感じが彼らしくもあり(笑
あとラスト付近でせっかく救うと決めた夕莉をあっさり捨てようとしたのにも
ちょっとなと思ったりしたけども
とにかく良かった
個人的には葵依さんが『吐息雪色』から好きだったので
出番があって嬉しかったのと
彼が、
「社会では代替可能だからこそ人は結婚とかをするのかも知れない」
と言ったのには
自分も同じように交換可能性について過去に考えていたので
とても共感できた
誰かにとっての「代替不可能」
これが恋の究極系なんだなぁ
最後に1つ
大人になった歩夢の姿を見せてくれなかったのだけが
恨めしい←
- 感想投稿日 : 2012年9月8日
- 読了日 : 2012年9月8日
- 本棚登録日 : 2012年8月22日
みんなの感想をみる