この空のまもり (ハヤカワ文庫 JA シ 4-1)

著者 :
  • 早川書房 (2012年10月23日発売)
3.49
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本棚登録 : 437
感想 : 44
3

拡張現実がより進化して、
強化現実というものが主流になった時代
人々は強化現実眼鏡をかけて、
現実にシートをかぶせるようにして世界を見ていた
先細る人口
低迷する政治
鬱屈とした社会

更に近年問題視されているのが
「悪性タグ」とよばれる、強化現実を通して世界を見た時に、その対象物に紐付けられた様々な情報
政治宣伝や誹謗中傷、それら無数のラクガキを貼り付けたまましかし世間は、
そんなもの、見なければ問題ない、で片付ける

しかしそれに異を唱えんと
ネット上で活動をするものがいた
ヨレヨレのトレーナーに冴えない表情
社会的にもクールではないその男、ニートにつきーー。

※※

このまま社会が進んでいけばぶち当たるであろう未来を
割とリアルに突き付けられて少し恐ろしい作品だった
それらの社会問題が、何人かの視点でもって見つめられていて考えさせられる
この国を、自分たちの生活を守るためにしなければいけないこととは……

語句の使い方や、句点の打ち方が好きじゃない。
あと、作者だけがわかる、作者だけが楽しい世界にいる印象のようなものを受けた。までも創作ってそんなもんか。なんにせよ情景描写が足りなすぎるかなと

校長に何か伏線が貼ってあったと思ったんだけど、何もなかったな…

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライトノベル(SF)
感想投稿日 : 2013年1月30日
読了日 : 2013年1月30日
本棚登録日 : 2012年12月14日

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