事件の取材インタビューのみで物語が進み、巻末に架空のSNS「マンマロー」上でのやりとりと、週刊誌や新聞の記事が掲載されている、面白い構成の本でした。
犯人と目された人物を知る人たちのインタビューを通して浮き彫りになる悪意にゾッとした。また、善意のつもりで余計火に油を注いでいる友人も厄介だ。噂や思い込みでどんどん情報が拡散され、犯人に仕立て上げられてしまう恐ろしさ。
もし自分が事件の犯人と疑われて、同僚や友人や覚えてないような昔の同級生とかにめちゃくそ言われていたら立ち直れない…
マンマローのやりとり、どのHNが今まで出て来た登場人物の誰かっていうのが明確に分かればもっと面白かったかも。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2020年9月9日
- 読了日 : 2020年8月28日
- 本棚登録日 : 2020年8月28日
みんなの感想をみる