世界観をつくる 「感性×知性」の仕事術

  • 朝日新聞出版 (2020年3月19日発売)
3.91
  • (49)
  • (65)
  • (45)
  • (8)
  • (1)
本棚登録 : 1075
感想 : 72
5

「世界観」という言葉は、対象が持つ、もしくは醸し出す雰囲気、みたいな意味合いで使われることが多いけど、本来はその対象が「世界をどう見るか」という視点・視角・考え方のことだ。
たくさんの会社を改革させてきた現代の名コンサルタント、そもそも確立された世界観をもつ二人のやりとりだけあってすごい面白い。
なりたい自分を持っている人が強いのは、「こうじゃない」と思ったものを切り捨てることができるからなのだなと思った。自分が存在する意味をつくり、意味を第三者と共有できる物語をつくり、その物語を実現する未来をつくるために今すべきことを選びとる。タイトルの「世界観をつくる」というのは、そうしたプロセスの結果にすぎない。世界に対する物語が揺るがない個人や会社は、独特の雰囲気を醸し出して、多くの人を惹きつけるのだなとつくづく考えさせられた。

Apple社の「Knowledge Navigator」の事例がいちばん衝撃だった。夢は(具体的であればあるほど)叶うというわけですね、Mr.ジョブズ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年5月21日
読了日 : 2020年5月21日
本棚登録日 : 2020年5月21日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする