水木しげる氏は、本書のあとがきで「この「総員玉砕せよという物語は90パーセント真実です。」と書き残している。
水木しげる氏は、最下層の兵隊として、南方戦線で戦って生き延びた。
そこで、見て経験した真実が、本書に表現されている。
総員に玉砕を命じたうえで、自らは本部に状況を伝えるためにと生き延びようと試みる参謀。そして、最後の数ページ、玉砕の島で水木氏がみた光景。
その、最後の数ページを見るだけで、本書はその価値があると思う。
しかし、その最後の数ページを読むために、本書はすべて読まれるべきであろうと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2015年12月17日
- 読了日 : 2015年12月17日
- 本棚登録日 : 2015年12月17日
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