石の血脈 (ハルキ文庫 は 1-9)

著者 :
  • 角川春樹事務所 (1999年9月1日発売)
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本棚登録 : 68
感想 : 9
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主人公はある建築会社に属する新進気鋭の建築家。話は彼の妻が失踪したことから始まる。彼女の行方を捜す一方で、彼の師匠である有名建築家の死に不信感を覚えたことからそちらの真相も探りに行く。すると経済界を牛耳る大物経営者からお呼びがかかりその傘下の会社へ出向し、大物経営者直々のプロジェクトに抜擢されることになるのだが、それは世の中から選ばれたごくわずかな人たちだけが3000年以上の眠りから覚めた時に不老不死になれるという集団への仲間入りを意味することだった。失踪していた彼の妻も一足早くその集団に取り込まれていたのだが、その集団のトップは主人公の元恋人だった。彼女がある地で不老不死ウィルスのようなものを体内に取り込み、それを性行為によって他人へ感染させる。感染させられたものは性欲が異常に高まり常に発情状態になり、集団内で淫交の限りを尽くす。その段階が過ぎると徐々に石化していき、そのまま石の状態で数千年眠ると目覚めた時には不老不死化しているという。
というのが大まかな筋。これに、狼人間とか吸血鬼とかアトランティス伝説とかいろんなオカルトめいたものが関わってくるのだが、全部を完全に理解するのは難易度が高い。

なんだか話があちこちに取っ散らかると言うか、これって何と関係があるんだっけとかそんなに重要なんだっけみたいなのが多くて混乱。主人公もすんなり集団に入って楽しんでいるし、いったいこの話は何を言いたかったのだろうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年1月17日
読了日 : 2020年1月17日
本棚登録日 : 2020年1月17日

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