再読すると、ガラリと印象が変わる。
別にBLレーベルじゃなくても良いんじゃないか?という感じの普通に純愛物。
30女から見た恋愛漫画として改めて読み直してみた。
先輩の天然タラシな郁央と後輩のクールだけど甲斐甲斐しい要祐。
初読時は郁央に「なんやねん、これだからイケメンタラシはアカンのや」と思った。しかし再読すると、一途で可愛らしさを見せる要祐だが、見返りを求めずどこか距離をとってしまう、したたかさが怖い。
要祐は自分に何もないと思っているから、郁央に自分を好きになって欲しいとは思わない。むしろ、自分のことを好きにならずにそのままのあなたでいてって感じなのかもしれない。
この手のタイプは青年誌系恋愛もののヒロインに多い。
振り回しているつもりが、気づいたら主人公(この場合は郁央)が振り回されてるっていうパターン。
そして、敵に回すと痛い目に遭う。
その辺りの要祐のしたたかさは続編の「チェンジワールド」で描かれている。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
コミック
- 感想投稿日 : 2018年1月2日
- 読了日 : 2018年1月19日
- 本棚登録日 : 2017年12月29日
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