フツーの子の思春期: 心理療法の現場から

著者 :
  • 岩波書店 (2009年4月24日発売)
3.85
  • (11)
  • (16)
  • (10)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 158
感想 : 20
4

“いまどき”子どもの、思春期という名の迷宮を抜け出すための「心の葛藤」の実例集。スクールカウンセラーの立場から見た、子ども達のネットやアイドルの利用の仕方も紹介されている。

2009年発行の本だが、今でも通用する内容だと、私は感じた。(むしろ事態は悪化すらしている、とも…)
「フツー」の一言で、実は「困っていること」を「なかったこと」にする態度が、思春期に訪れる内面的な変化を、急激で制御不能にすらなりかねないものにしてしまっているようだ。そしてそれは、現代の大人の価値観を、忠実に映しているものでもあるのだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: “ほん”とは何ぞや -言の葉を探る-
感想投稿日 : 2019年11月18日
読了日 : 2019年11月17日
本棚登録日 : 2019年11月18日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする