文章読本さん江 (ちくま文庫 さ 13-4)

著者 :
  • 筑摩書房 (2007年12月10日発売)
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本棚登録 : 452
感想 : 34
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読了:2010/12/7

p. 222 あー、小学校の時読んだ「赤い鳥」に対する違和感がすばっと言い表されていた。
「子どもは子どもらしくあれ」

p.263 出たー!読書感想文。この虚偽に満ちた世界。

p.335 「文章読本の書き手は、おおむね高学歴で、書くのにひいで、それを生かした職業につくことができ、しかもその道で一定の成功をおさめた人たちである。つまりごく恵まれた鼻もちならない上流階級の婆さんみたいな人たちだ。そう思えば、有名デザイナーの衣装(文章)を「名文」と称してありがたがるのも、下々の衣装(文章)を「駄文」「悪文」と呼んで平気で小馬鹿にできるのも、主張が少々保守的なのも、小言が鼻につくのも、階級的な性癖として許してやるべきだろう。持てる者である彼らには、持たざる者の衣装(文章)が礼を逸して見える。文章の世界を下から上へ昇ってきた彼らには、「横の多様性」より「縦の序列」が気になるのだ。」

p. 347 ケータイ小説の引用と解説の仕方が…あぁ笑った笑ったw

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新書・読み物
感想投稿日 : 2010年12月10日
読了日 : 2010年12月7日
本棚登録日 : 2010年12月10日

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