バチカン奇跡調査官 原罪無き使徒達 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2015年3月25日発売)
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本棚登録 : 781
感想 : 74

バチカン新刊!
そして藤木先生・柴本先生同時というまさに奇跡のサイン会に参加できたこの僥倖を神に感謝します…。サイン会についてはまぁここに書くものでもない(日記を書かねば…)ので割愛しますが、今年はバチカンの刊行ラッシュとのことで今からドキドキが止まらない…!

平賀のおかげで常に海外が舞台だったということをあまり意識していませんでしたが、初の日本舞台。今回の王道は「天草・隠れキリシタン」。毎回この王道をどう調理してくれるのかが本当に楽しみで仕方ない。こうくるかー!と思った時の高揚感たるや。
海外舞台なら僧服の二人も馴染むものですが、この二人が日本ののどかな地を歩いているかと思うと、俄然不思議な感じが。特にロベルトとか彫刻が歩いてる感じなのかなとか(苦笑)。

前述の王道に土地の妖ネタも絡めてくるあたりが憎い。毎度恐ろしく膨大なオカルト的・宗教的・歴史的・科学的要素で構築されるとはいえ、不思議なマントのくだりとか比較的最近発表されたようなものまでよくもまぁここまで自然に組み込めるものかと。
今回は展開の広がりとしてはそこまで派手なものではないけれど、舞の神事の神がかり的な空気感はさすが藤木先生。どちらかと言うと綺麗めにまとまっていて、ラストのミサ曲のイメージも相まって読後感も美しく。しいて言えば、いわゆる動機部分にもうちょっと納得いくものが欲しかったけれど。
しかし毎回さらっと書かれてるけど、本当にロベルトは出来る子だと思うの…すごくさらっと書かれてるけど…。

シン先生との関係も思わぬところでちょっとほぐれ、次巻はまた短篇集とか。楽しみだー楽しみだー。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年4月23日
読了日 : 2015年4月23日
本棚登録日 : 2015年3月3日

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