ファイブスター物語 リブート (7) THE MAJESTIC STAND1 (100%コミックス)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年3月9日発売)
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本棚登録 : 295
感想 : 18

言わずと知れたFSSですが、自分は人からの聞きかじりのまま現在に至り、そのままFSSっ子に連れられ『GOTHICMADE』を見てしまったにも関わらずその衝撃たるや、こりゃちゃんと読まねばならんととりあえずリブートを借りた。ので既刊1〜7巻を読んでの感想…にはならないと思いますが。
単行本化にあたり変更された部分等を、連載時のまままとめたものがリブートとのこと。

年表が必要になるほど壮大な世界観のファンタジーシリーズはいくつかありますが、フィクションだからこそのリアルさは地盤の強度が説得力に比例する。
F.S.S.の場合はクロニクル要素が強いので、歴史の作り込みよりも、やはり永野さんならではのメカ系の設定の細かさが一番目を惹く部分。MHデザイン画のどれもこれも美しいとしか言えない。もちろん歴史の作り込みも人物設定の作り込みも半端ないし、ミリタリーからファッションから音楽までとにかくものすごく細かい解説がビッシリなのでこれだけでも読むのにえらい時間がかかる。

これでもかと溢れる創造性豊かなデザインや設定に加えて、ストーリー展開や世界構築、何より漫画としての見せ方としてもここまで見せられるっていうのは一体この人どうなっちゃってるんだろうか。
分厚いし文字も細かいしいちいち「誰?」とか全部は到底戻っていられないけど戻ったりしながら、人やファティマや戦争や歴史の悲しみや美しさや虚しさや業や光だとかにボロボロ泣いて笑って抉られて、もう大変。

とりあえずあと3ターン読み返した後、関連書籍全て2ターン以上熟読し、出来る事なら単行本も読んだ後リブートをあと2ターンくらい読むと、現状までの状況は多少整理できるかもしれないけれど、FSS世界を理解したなんて言える日は来ないんだろう。

とにかく情報量だけでも莫大すぎて何だかもうものすごいとしか言えないって事で。

しかし思っていたよりまだまだ全然本当に終わりが見えていなくて吃驚した…クロニクルだからいつ終わってもどうやって終わってもおかしくないんだけども…。
生きている間に終わりが見られるのかというシリーズにまた一つ手を出してしまった…。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年2月13日
読了日 : 2013年2月12日
本棚登録日 : 2013年2月13日

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