毎日90分でメール・ネット・SNSをすべて終わらせる99のシンプルな方法

著者 :
  • 東洋経済新報社 (2014年11月21日発売)
2.84
  • (0)
  • (15)
  • (37)
  • (10)
  • (8)
本棚登録 : 234
感想 : 37
3

同じ著者の、「読んだら忘れない読書術」がなかなかにヒットだったのでこちらも読んでみた。
現代人は生活を便利にしようとしてスマホやタブレットを活用しているものの、頻繁なメールチェックやちまちました調べ物に時間を食われ、結局時間を無駄にしている、という主張。
パソコンでやれば短時間で済む作業が、スマホなどの(比較すれば)不便なツールを使うことにこだわるあまり、却って不便なことになっていると説く。
私もスマホはかなり使いこなしているつもりで、スキマ時間を有効活用しているといい気になっていたが、言われてみるとその主張も確かに一理ある。
とりあえずは電車内ではスマホいじりをやめて(スマホによる読書や新聞購読は除く)、読書する生活にしてみたが、以前より明らかに読書時間が取れていることを感じる。
それでいて、特段他の部分で不便にはなっていないのだ。

また、具体的な仕事術にも話題は及ぶ。
印象に残ったのは以下の点。
--
初めてのメールは丁寧さ重視、二回目以降はスピード重視。
→なるほどもっともである。
--
始業直後にメールチェックをしてはいけない。始業直後は脳が活性化している「ゴールデンタイム」であり、それを有効に使うべき。
→精神科医の著者らしい主張。
通常の発想とは異なるのでなかなか実践しにくいが、一度試してみよう。
--
メールの返信は上(新着)から順に。たまにでも、「即返事が来た」という印象は大きく残る。
→これもなるほど。
心理面をよく突いている。
また、これを読んで以来、ささいな報告にも一々お礼のメールを入れるようになった。
相手の印象を考えての行動だが、返事がもらえて悪い気がする人はいないだろう。
--
情報が集まってくる仕組みを作る。キュレーターを探す。
→RSSフィードや、アプリ「グノシー」を推す。
しかし、私はいいキュレーションサービスを求めることに時間を費やしてしまうことを反省しなくては…。
--

このほか、おすすめ文房具やアナログとデジタルの使い分けなど、提案は多岐にわたる。
一部、仕事とプライベートでメールを共用している著者ならではの記載が見られるが、それでもところどころに得られるポイントがある。
紹介されているネットサービスなどはどれも見知ったものだが、それでもなお一冊を通して得るものはあったため、読んだ価値はあったと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: その他啓発本
感想投稿日 : 2015年8月6日
読了日 : 2015年8月5日
本棚登録日 : 2015年8月5日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする