今ドキネームの花しすちゃん。
そんなことを考えながらページを開いたら、
あっという間に本の世界に引き込まれていきました。
自分がどう回りから見えているか。
本当の自分て何なのか。
普段、本当の自分を隠しているわけではない。
でも、自分を演じている自分の自覚もある。
「こういう人」と決められた枠組みに安心して、
そして相手も「こういう人」と決めてかかって安心して
「今」が過ぎるのを息をひそめて待っている自分を
指摘されたような気がしました。
通り過ぎていく「今」。
忘れてしまっているけれど、確かに存在し、積み重ねてきた「今」。
たくさんの「今」がこのわたしを作り、友人を作り家族を作り、
見えているものが本物かは分からないけど
ひとまずここでこうして生きている。歩いている。
当たり前のような顔で存在しているけれど
ものすごい確率で成り立っているこの世界。
普段見えることのないこの世界の横顔を
そっと教えてくれるような気がします。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
文芸単行本
- 感想投稿日 : 2013年8月24日
- 読了日 : 2012年12月6日
- 本棚登録日 : 2013年8月24日
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