本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の自称図書委員IX」 (TOブックスラノベ)

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  • TOブックス (2019年12月10日発売)
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感想 : 10

 フェルディナンドとローゼマインのエーレンフェストでの最後の時間。別れを惜しむ間もなく起こる聖典と灰色神官の事件。事件のお陰でローゼマインの側近達は,ローゼマインを守る難しさや守るための技術をフェルディナンドから教えてもらうことになる。
 後半の「別離から始まる冬の生活」は,フェルディナンドを失ったジルヴェスター,アーレンスバッハで生活を始めたユストクス,フェルディナンドとローゼマインの行動に戸惑うコルネリウス,自分の親族と領主一族の間で立場を決めかね悩むマティアスとラウレンツ,孤児院に新しい貴族の子供達を沢山受け入れるために準備を進めるヴィルマ,ルッツに憧れプランタン商会のダルアを目指すカミル。
 書き下ろし物語は,ユストクスの出立準備を手伝うリヒャルダ,ザームや神館長室の側仕えイミルと共に,ダームウェル・コルネリウス・アンゲリカの青色神官用衣装を見立てるフラン。巻末にはエーレンフェストとユルゲンシュミットの地図が付される。
 ラストの第五部へ向かう巻ということで,変わっていくローゼマインとフェルディナンドの関係や領地内や領地間での不穏な動きを感知する巻になっている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ラノベ
感想投稿日 : 2020年3月3日
読了日 : 2020年2月28日
本棚登録日 : 2020年2月24日

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