低予算の映画でありながら、脚本が見事なので素晴らしい作品になっている。大企業VS搾取される労働者という構図を、クローンに置き換えているところが斬新。こういう話が決して想像物語ではないところに、現代科学の怖さがある。遺伝子操作、ロボット工学―その先にあるのはロボット人間やクローン人間でしかない。我々は科学の未来にどんなイメージを持っているのだろうか…。唯一の救いは、人工知能ロボット「ガーティ」が非常に人間的な存在であること。この点は冷酷な「HAL 9000」とはまったく違う。
現代批判を込めた非常に示唆に富む映画。
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- 感想投稿日 : 2010年9月3日
- 読了日 : 2010年9月3日
- 本棚登録日 : 2010年9月3日
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