12歳までに「絶対学力」を育てる学習法―すべての教科に役立つ万能の思考力を伸ばす

著者 :
  • 草思社 (2007年9月8日発売)
3.56
  • (7)
  • (13)
  • (12)
  • (1)
  • (3)
本棚登録 : 110
感想 : 16
4

思考力の養成は、12歳までにしか出来ない。その為の学習法が説明された本です。著者の本は、「絶対学力」関係で4冊目になります。読む順番が逆だったと反省しています。ちなみに共感できるところが多かったので6年分の教材12,000円を購入してから読みました。


【この本のターゲットは?】

・世界的な学力テストなどを見て「どして、多くの子供たちは考える力がないのか」と感じている教育関係者や親御さんへ。
・子どもに公文式や百マス計算などの反復学習をさせている。それが良いと考えている人。


【この本から学びたいこと】

・少量の質の良い家庭学習と、視覚イメージの活用が、豊かな学力養成の絶対条件とあるが、理解はできた。だが、現実的に難しいことが多く、詳しいHow toを知りたい。

【この本から学んだこと】

・3種の漢字教材
(1)物語での読み聞かせ。「漢字読本」
(2)自分での読み「漢字読本」
(3)大きな絵での体感「塗り絵漢字筆順帳」
(4)文字のバランスを眼と手で確かめる「全手本漢字練習帳」
(5)「漢字読本」の書き用で読み・意味・書きの確認
  ※書きは、学年ごとの完成ではなく6年間かけてゆっくり

・計算力を効果的に養成する方法
(1)体感計算:「指折算」
  ※「いつまで指をつかっているんだっ」は、禁句
(2)視覚イメージ計算:「デンタくん」と「横筆算」
(3)視算:「三角計算練習」「九九の暗唱36」
(4)筆算:「命の縦線を忘れずに!」
(5)計算式:計算式と筆算の区別をする
(6)すべて分数で考える
  ※どこにも高速・多量の練習は必要ない

・良質の算数文章題に1週間に1問

・国語的読解力とは、内容(文字)を視覚イメージに変換し、その視覚イメージを細部に注意することなく次々に再現して、その流れを感じる力。

・算数的読解力とは、内容(文字・数式)を視覚イメージに変換し、その視覚イメージを細部に注意して理解する力。

・国語と算数、エンジンは1つ=視考力

・分からん帳(間違えた問題をノートに貼ったもの)を先生に提出。なので2冊必要。

・身体の制御以外では、12歳まで徹底反復、スピード養成は厳禁。

・中学受験における「良質の算数文章題の利用方法」
(1)100題から52題を選択→1週間1題コース→十分です。
(2)1週間2題→年間100題コース→理想的です。
(3)小6の7月までに700題→中学受験コース→中学受験の理想
(4)小5の7月までに700題→中学受験コース→最難関中学受験の場合
   ※ただし、親の都合ではなく、子どものエネルギーに余裕が有る場合にのみ許可
(5)小3の終わりまでに700題→自主的にどんどん進みたがる子どものみ
   ※算数オリンピックなどに有効ですが、絶対にさせるようではダメです。

・受験問題は、問題の解法ではなく、志望校が求めている考え方そのものをマスターするように心がける。
=「過去問【を】解ければOK」ではなく「過去問【で】解く練習」
=同じ問題を何回やってもOK

・過去問題を使った読み聞かせ学習法(緊急避難的な措置)
(1)過去問題を10年分用意(最新の1年分は使わない)
(2)全科目の問題を丁寧に読み上げて、語句や文章の不明瞭な点を解説する。
(3)設問解釈を加えながら、答えにつながる「考え方」を教える
(4)生徒の考え方・感じ方を聞いて、受験問題での考え方・感じ方と比較修正する。
(5)答えの暗記ではなく、考え方をマスターできたかどうかを、最新の1年分で確認。
★最難関校の場合には、この「読み聞かせ」は全国公立高校の入試問題も併用

・国語の設問解釈:同じ種類の設問だけを1周間続けて解く
(1)問題を5種類用意
(2)各問題を設問数だけコピー
(3)同じ種類の設問ごとに綴る。漢字、接続詞、内容真偽(選択)、要約など。
(4)共通している設問以外には、斜線を引き解かない。
(5)まず設問だけ読んで、その設問が求めていることだけを頭において本文を読みます。(穴埋め問題は先にやっておく)
(6)同じ種類の設問を1日5題、6日間、約30題続ける。
(7)次の週は違う種類の設問(問題文は同じでいい)
  ※設問の種類は20種類ぐらい(5ヶ月弱)
(8)設問解釈が終わったら、はじめて問題文にある設問をすべて一気に解きます。

【新たな疑問、学びたいこと】

・12歳の壁をどう超えるのかは、分かったが9歳の壁は?
・イメージフィックス法?

【今後読みたい本】

・『絶対学力/「9歳の壁」をどう突破していくか?』


【この本を読んで次のアクションは?】

・小2の子どものために、最難関中学の過去問題集を注文した。
・小3〜4ぐらいから、親は中学受験の準備をすることにした。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2018年10月14日
本棚登録日 : 2018年10月14日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする