書店で目に止まって、『天才ハッカー安倍響子』と作者が同じだと思って書いました。
あらすじだけを見ると、女子高生が主役の物語なのかな?と思うのですが、物語として世界線が前作の『天才ハッカー安倍響子』とつながっています。登場人物やラスクのこともわからないので、前作を読んだ方が内容の理解が深まります。
内容としては、昨今のセキュリティ問題に対して扱っていて、それを初心者の方にもわかるように解説されています。私自身も情報系ですが、用語解説されている解析ソフトの存在をしらなかったので勉強にもなりました。再びラスクが登場して来たことは嬉しかったですし、安倍と青山の恋がカメさんペースで進んむのはもどかしいけど、見守りたいという気持ちになりました。女子高生側は、恋愛の発展はあれど、青山たちのようなお堅い話もなく、2人が技術的に成長した様子はあまりなったのは少し残念かなっと。技術的な面は吉沢氏が全て持っていている感じがしました。
とても楽しく読んでいたのですが、ただ文章が読みづらかった。章がきちんと区切られておらず、ページが変わったり、1行だけの隙間を挟んでどの登場人物の主観にいるかが変わるという構成で、自分が今どこにいるのかわからなくなるようなことが多々ありました。物語があっちに、こっちにと移り変わるからしょうがないのかもしれませんが、もう少し構成がわかりやすいと★5にできました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2017年1月14日
- 読了日 : 2017年1月14日
- 本棚登録日 : 2017年1月14日
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