手がかりは一皿の中に (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2018年5月23日発売)
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感想 : 2
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銀座の老舗料亭の家系で、グルメライターの北大路亀助。
弁護士河口が参加しているグルメサークルG5に伴って最近評判の熟成鮨の店で絶品鮨を堪能するが、散会直後に河口の上司であるサークル主催者が死亡する。
供された河豚の子糠漬けが死因と疑われて店が閉店の危機に。

中編連作で4話あり、それぞれがテイストの違う料理の解説&事件。
料理と事件は繋がっているようで繋がってない、舞台装置程度。
実在の店や品名やサイトが出てくるので、料理も含めて全体的に蘊蓄っぽい。
ハイソな雰囲気を醸しだそうとしているのだけど、どいつもこいつも成金っぽくて美味しさが上滑りしている。
肝心のミステリ部分に関しては、いきなり解決に持って行く感じで唐突感が拭いきれない。
面白くないわけではない。登場人物の相関関係もいい具合に複雑。
なんとなく仕上がりが好みでなかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2022年6月18日
読了日 : 2022年6月18日
本棚登録日 : 2022年6月18日

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