前巻のテーマが”奇跡”だったのに、一変して今回は”復讐”とは……。
さすが書物の王国、尖ってやがる。
しかし復讐譚というのは古今東西の永遠のテーマでもあるのは事実なのだ。
久生十蘭「骨仏」
不貞を働いた妻への、夫の復讐とは。
そして間男となった友人の男への報復とは……。
さらりと地獄を見せてくる妙が、凄いよな~…。
雰囲気がめちゃ好き。
本気で怒るといっそ無表情になるよね、みたいなの。
ボッカッチョの『デカメロン』より「心臓料理」
これもまた不貞した妻への復讐ネタ。
それにしてもマジで西洋の人はこういうことするんか????とカニバリズムの恐怖に震える。
好きな男の心臓食わされる気分とはこれいかに…。
南條範夫「復讐鬼」
一番怖いし、一番おぞましいし、一番凄かった。
これが…南條範夫文学の世界…残酷小説…。
蒲松齢『聊斎志異』より「人虎報仇」
やっぱり聊斎志異、おもろい話いっぱい載ってるな…。
復讐のために虎へと変化した生霊となり…。
すげえし、痛快だよな…。
中島敦「牛人」
これも怖いな~~…。
またせむし出てきてるし…。古典とか近代文学とかのが出てくるんだな、やっぱり…。
跡継ぎ問題なんて、やっぱり中国とかのがなんか厳しそうだしな…家父長制…。
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- 感想投稿日 : 2024年3月20日
- 本棚登録日 : 2024年3月19日
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