面白い!博物学の大家の素顔に迫る伝記のような体裁の中に「ほらふき男爵」みたいな一幕が出現したりする。不思議。
皇帝ネロの描写も魅力的で、先行きが楽しみ。大まかな記録しか無い時代を描くので、細かなニュアンスはヤマザキ氏&とり氏の裁量にかかっている。作家の「込める」力をダイレクトに感じられて楽しい。
大の男が何かに夢中になる姿というのは、崇高で愛らしい。『テルマエロマエ』のルシウスしかり、プリニウスしかり。その知識が役立つかはさておいても、彼らの視野には人間社会の営みがしっかりと捉えられていてグッとくる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
マンガ
- 感想投稿日 : 2016年6月17日
- 読了日 : 2016年4月26日
- 本棚登録日 : 2016年6月17日
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