過去に日本に在り、いまは使われていない道具たちの民俗的なことがらについて記した本とのことである。
おいとけさま。
3人以上で話しやすいのに、2人では気詰まりだという時は無いだろうか。そんなとき、過去には「おいとけさま」という人のかたちをしたものを前に置き、それに向かって2人が話し掛けるという形とした、と聞くと、ひどく納得する。今の時代においとけさま欲しい!となる。
徒然草。
「つれづれぐさ」ではなく「とぜんそう」と読む。
乾燥したものを燻らせると、幻覚作用のある。徒然草は、吉田兼好がとぜんそうを服用した状態で書かれた本であり、読み手もとぜんそうを服用した状態で読むことで真の内容を理解することが出来る。なお、現在では徒然草の栽培は国に禁止されている。
このように、ひとつひとつの道具について生き生きと描かれていくのだが「あれ? もしかして……」となってくる。
しかし、なんというか……一人でこれをすべて書き上げる教養ってすごい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説・エッセイ
- 感想投稿日 : 2015年1月20日
- 読了日 : 2015年1月20日
- 本棚登録日 : 2015年1月20日
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