魔使いの弟子 (創元推理文庫)

  • 東京創元社 (2013年12月22日発売)
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本棚登録 : 120
感想 : 17
4

 魔法使いじゃなくて、魔使い? 魔使いって何だ?から始まる魔使いシリーズ。魔使いの原題はSpook(幽霊とかスパイの意味らしい)。

 7番目の息子の7番目の息子には、普通の人には見えないものが見える。
 そんなトムが魔使いの弟子になるのがシリーズ第1作のコレである。

 ガーストや魔女などの人ならざるものを封じるのだが、さすが魔使いだけあり、魔法は使わない。知識とだけでなんとかするしかないのである。圧倒的に不利だ。

 主人公のトムが知らない状態から、魔使いの世界に足を踏み入れるのだが……この世界の影の濃さというか、中世の不自由さや閉塞感が、実に豊かに描かれている。
 魔女の娘アリスのキャッチーさも実に見事である。
 小悪魔め!って言いたくなる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説・エッセイ
感想投稿日 : 2015年8月13日
読了日 : 2015年8月13日
本棚登録日 : 2015年8月13日

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