妖精作戦 (創元SF文庫) (創元SF文庫)

著者 :
  • 東京創元社 (2011年8月31日発売)
3.41
  • (27)
  • (49)
  • (62)
  • (17)
  • (9)
本棚登録 : 720
感想 : 78
3

 今の時代、こういう若者たちは居ない。
 1980年代って、本当のリアルタイムの高校生たちはこんなだったんだろうか?と思う。丁々発止でテンポよく掛け合い、男子も女子もアクが強い。

 リアリティが大事だとよく言われるが、別にこのお話にリアリティがあるわけじゃない。重要なのは引きの強さだ。「この先どうなるんだろう」と思わせて先を読ませるちから。
 リアリティは目的にはなりえず、道具なのだなぁと思う。

 かつてこういう時代があったんだろうか。それとも、物語の中だけなんだろうか。学年ヒエラルキーがなく、フラットな関係性。
 いや、夢だと思うけどね! もし過去にこんな学生生活(トラブルを除いて)当たり前だとしたら、今の子供たちがかわいそうすぎる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: マンガ・ライトノベル
感想投稿日 : 2016年3月29日
読了日 : 2016年3月29日
本棚登録日 : 2016年3月29日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする