死者の弔いのため、遺体を解体し様々な製品を創り出す「遺工」を家業とする庵堂家。
父の七回忌を機に、長男、正太郎のもとに久々に集まる次男の久就と三男の毅巳。
「遺工」で創りだされるのは、櫛や茶碗や箸、財布などなど、日常的に目にする身近な物ばかりだ。
最近では、遺骨をダイヤモンドに加工する技術もあるのだから、近い将来は箸や茶碗に姿を変えていつでも家族を見守ることが出来る、なんてことがあるかも知れないな~。
ある事件をきっかけに三人で最初で最後の仕事をすることになる。
解体シーンは、なかなかのスプラッター激しめでグロだが、グロ以上に三兄弟のキャラクターに愛着がわいてくる。
この感じはグロの巨匠平山夢明に、通ずるものがあると思っていたら、解説が平山さんで解説だけ読んでも面白い。
ホラー要素は無かったが彼の「宝島」も読んでみたい。
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- 感想投稿日 : 2021年9月11日
- 読了日 : 2021年9月10日
- 本棚登録日 : 2021年9月10日
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