大正時代、秋田でマタギを生業としていた富治。
村の地主の1人娘の文枝と恋仲になった為に、村を追い出され強制的に鉱夫となる。
弟分の小太郎と新たに猟を始め、マタギに戻る人生。
文枝に夢中で、頼りない若者だった富治が、鉱山の厳しい世界で大人になり、またマタギに戻った時には村人から頼られる存在に。
山の掟や、山の神、山言葉など民俗学的な内容も良く、終盤の巨大コブグマとの死闘の描写は映画を観ている様な迫力があった。
東北人の自分には方言も心地よく、写真でしか見たことの無い父方の祖父が、やはり山に入って山で亡くなったという話を思い出した。
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- 感想投稿日 : 2020年9月11日
- 読了日 : 2020年9月11日
- 本棚登録日 : 2020年9月11日
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