赤い雨が降ると人々が変わっていった。
いじめ、やくざ、詐欺商法などに泣き寝入りしていた人達が「私刑」を下す。
そんな中遂に未成年犯罪者が、テレビカメラの前で無惨に処刑され、中継を観ていた人々は狂喜する。
理不尽な動機で命を奪われる事件があると、こんな処刑があってもいいのではないか?と最初は思った。
コロナ禍の現在遊びにも旅行にも行けず、会いたい人に会えず、おうち時間が増え、マスク警察や反ワクチンに騒ぐ世の中で鬱憤が溜まり、煽り運転、通り魔的事件や自死も増え、日本ってこんなに物騒だったかと日々感じ、私達も見えない赤い雨を浴びているのではないかと怖くなった。
嬉々として私刑に参加する夫から逃げた志穂は、同じく赤い雨を浴びて居ない元警察の芹沢と出会う。
おかしくなった妻から子供を守るために逃げていた芹沢と、子供を死産したばかりの志穂。
追い詰められていくラスト・・・はもう少し続きが読みたかった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年10月25日
- 読了日 : 2021年10月25日
- 本棚登録日 : 2021年10月25日
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