エロマンガ先生 妹と開かずの間 (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2013年12月10日発売)
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本棚登録 : 855
感想 : 55
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 『2013年 12月 10日 初版 発行』版、読了。


 「俺妹」シリーズで有名な作者の新シリーズ。挿絵担当さんも同じく。


 で、今回も妹がキーパーソンとなる兄のお話。ただし、血縁関係はなさそうで義妹と義兄の間柄。ノリは相変わらずのコメディタッチ。

 タイトルが残念すぎる本作ですが、内容はタイトルから妄想できそうな「全年齢ギリギリ」な内容でもなんでもなく、読めばわかる「どうしてこうなった???」的なタイトルというかキーワードでした。

 それなりに面白かった内容ではありましたが、やはり前作の「俺妹」ワールドを払拭するには、もう少し巻数を重ねないとインパクトが弱い点がちらほら。

 あとマンガ主体の内容かと思いきや、実際はラノベ作家と担当絵師さんが主体でした。

 作者が描くハチャメチャぶりは今回も健在ではありますが猪突猛進、元気爆発だった高坂桐乃という前作のキャラに比べて、本作の和泉紗霧はその逆的印象で、内気でイラストスキル以外は何もなさそうな印象でした。そのせいで主人公でもある和泉正宗は苦労しているのですが。

 その主人公は高坂京介とカブる振る舞いが多くて(文体も前作同様一人称であることもあって)読みやすかったのですが、こちらも今後に期待といったところでした。

 登場するキャラも少数で、その中での濃ゆい展開が本作でも描かれておりました。いずれにしても今後の展開に期待といった内容でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ラノベ
感想投稿日 : 2014年4月11日
読了日 : 2014年4月11日
本棚登録日 : 2014年4月11日

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