女の子の毒っ気を描くのが本当にうまいなぁと思う。
ふとした瞬間にチェックする所とかそこから湧き上がる感情とか。
「かわいそうだね?」のラストは「勝手にふるえてろ」とは違う方向に
壊れてくれたのが気持ちよかった。
恋愛に限らず、無理してなるべく前向きに物事を捉えようと頑張ってると
急に強制終了したくなるんだよね。したたかな女はやっぱり強い。
この本を読んだ男の人は「女って怖い」と思うだろうけど
「女はこんな事ばっかり考えてるんじゃないよー!」と言い訳したくなる。
でも綿矢さんに女の狡い部分をここまで言い当てられてしまうと
もう何も言えません...。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2013年4月7日
- 読了日 : 2013年4月7日
- 本棚登録日 : 2013年4月7日
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