でも私は「同性だからって、いちゃいちゃしたくない。距離感に繊細になりたい」と思って、必要以上に女の子と仲良くしてこなかった。 - pp59
気の合う人を側に置き、意見の合わない友達からは離れる。正に日本人気質。けれど、不器用ながらも自分の価値観で人と接し、成長していく主人公。
そうして、私と神様の文通は始まった。 - pp99
宗教ごっこを通じて神様の存在を信じていたが、大人になると神様の気配すら感じることなく、祈ることも止めた主人公。
デビュー作「人のセックスを笑うな」以来2年ぶりとなる、山崎ナオコーラさんの新作「浮世でランチ」に登場する14歳と25歳の女性です。無力だと悟り、自分に自身がなくなる時期と、自分の核が形成される時期のバラレル・ワールドを描いている山崎ナオコーラさんの感性は、14歳だと思います。
(<a href="http://d.hatena.ne.jp/separate-ks/20090924/1253803583">http://d.hatena.ne.jp/separate-ks/20090924/1253803583</a>)
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- 感想投稿日 : 2009年10月3日
- 読了日 : 2009年10月3日
- 本棚登録日 : 2009年10月3日
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