基礎情報学―生命から社会へ

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  • NTT出版 (2004年2月1日発売)
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情報の「本質」は生命による「意味」作用であり、意味を表す記号同士の論理的関係性やメディアによる伝達作用は派生物に過ぎない。情報の「意味」とは、生命システムにおいて発生し、伝達されるものである。そして本書で取り上げている「基礎情報学」は、世界を「情報」から眺め、かつ従来の情報工学や情報科学では扱いが難しかった、意味の世界を探る学問である。その背景には、近年のテレビやマルチメディアによる各種表現の広がりによる、これまでのテクストのみによる情報伝達及び意味処理形態の限界などがある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: Philosophy
感想投稿日 : 2014年4月6日
読了日 : 2014年4月6日
本棚登録日 : 2014年2月2日

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