めづめづ和文化研究所 京都

  • 情報センター出版局 (2008年11月14日発売)
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生きてゆく為に、人が(全ての生き物が)強いられる苦労と言ったら…

その愚痴をねちねちと書き記し、
積み上げでもしたら、おそらく天まで届くほどの高さになるだろう。

だけど。

まさか、苦しむために生まれてきたわけじゃない。

人は、その感覚のなかに
(嬉しいな)
(楽しいな)
(幸せだな)
を、キャッチできるアンテナをいくつもいくつも張り巡らせている。

そして、それはある意味最も大事な生命維持アンテナ…
で、ある様な気がした。

トニーとさおりご夫婦が巡った
京都を愛でる旅、で、人々が昔から楽しんでいた、

香道(香りを楽しむ)

茶道(お茶を楽しむ)

華道(花を楽しむ)

弓道(弓を楽しむ)

を、見ていると、

一時の快楽とは全く異なる、
もっと精神の深部まで浸透するかのような安らぎの様な楽しみを、
私もわかるような年になったのかなぁ~と、しみじみと共感しつつ読んだ。


年をとったら、
主人と京都を巡ってみたいな。

和菓子作りや、
扇子作り、
骨董品の目きき対決などなど、すごく楽しそうだった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年6月19日
読了日 : 2013年6月19日
本棚登録日 : 2013年6月19日

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