働きもせず、呑んだくれでちゃぶ台ひっくり返してばかりいる亭主。
妻の幸江さん、文句ひとつ言わずに
ひたすら健気に後始末…。
どうしてこんな亭主と別れないの?
何故耐えてばかりいるの?
4コマギャグ漫画とは到底思えぬ程に、二人の時間はたっぷりと沈殿して、
亭主が暴れる度に過去の思い出がキラキラと舞い上がる。
幸江さんは生まれた時から薄幸の人であった。
物心ついた時から母は無く、遊び人の父のせいで苦労しっぱなし。
もはやボロボロになるまで働く事など、何の苦労とも思わず、
(好きな人に尽くせる事こそ、最高の幸せ)という信念の元に生きている女性であった。
(昭和の香り漂ってます…)
お顔も貧相で、
貧乏が身に染み付いちゃってる詫びしいヒロインだけど、
少し、羨ましいな。
いや、かなり羨ましいかも…
心から好きな人がいて、彼を信じて決して疑わず、
どんだけ冷たく邪険に扱われても、彼がこの世に生きてるだけで、
幸せ♪と、喜びをかみ締めている幸江さんが、見ているうちにだんだん可愛く見えてくるから不思議だ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年4月6日
- 読了日 : 2012年4月6日
- 本棚登録日 : 2012年4月6日
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