後悔病棟 (小学館文庫 か 46-1)

著者 :
  • 小学館 (2017年4月6日発売)
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誰もが思う「あの時に戻れたら」
末期がん等で死ぬ間際にそんな世界に戻れる病棟。
医師ルミ子が偶然拾った聴診器で、そんな世界を体験できる数々の患者。後悔したポイントに戻ってやり直す。
そんな体験を基に後悔を解消してあの世に旅立つ。
このパターンで全編行くのかと思いきや。。。
初めての著者だけど他の著作も読んでみたいと思わせる面白さ。また注目できる作家ができてしまった。

作品紹介・あらすじ--------------------------
「過去に戻れる聴診器」を使ってみたら…

33歳の医師・早坂ルミ子は末期のがん患者を診ているが、「患者の気持ちがわからない女医」というレッテルを貼られ、悩んでいる。ある日、ルミ子は病院の中庭で不思議な聴診器を拾う。その聴診器を胸に当てると、患者の心の”後悔”が聞こえてくるのだ。

「過去に戻って、もう一度、人生をやり直したい」

聴診器の力を借りて、”もうひとつの人生”の扉を開けた患者たちが見たものは――!?

●dream――千木良小都子(33歳)
母は大女優。「芸能界デビュー」の夢を諦めきれなくて…

●family――日向慶一(37歳)
俺はもうすぐ死ぬというのに、なぜ妻は金の話ばかりするのか。

●marriage――雪村千登勢(76歳)
娘の幸せを奪ったのは私だ。結婚に反対したから、46歳の今も独り身で…

●friend――八重樫光司(45歳)
中三の時の、爽子をめぐるあの”事件”。俺が罪をかぶるべきだった。

この世の中の誰もが、「長生き」することを前提に生きている。
もしも、この歳で死ぬことを知っていたら…

家族、結婚、夢、友情。
女性から圧倒的な支持を受ける著者が描くヒューマン・ドラマ!!

【編集担当からのおすすめ情報】
読むと必ず、自分の人生を振り返ってみたくなる一冊です。人生に後悔がある人も、後悔がない人も、生き方がちょっと変わるはず!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説・エッセイ
感想投稿日 : 2022年2月15日
読了日 : 2022年2月14日
本棚登録日 : 2022年1月29日

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