何のために「学ぶ」のか:〈中学生からの大学講義〉1 (ちくまプリマー新書)

制作 : 桐光学園  ちくまプリマー新書編集部 
  • 筑摩書房 (2015年1月8日発売)
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「脳のうまい使い方とは、できるだけドーパミンを出すこと。どうすればいいか。自分にとって無理めの課題を設定して、それをクリアすること。劣等感は持たない。模試の判定や偏差値は、他人と比較するための物差しではなく、自分の進歩の目安として使う。そして情熱を持って苦労する。」
この文章が心に残った。
学校に入学するために学ぶのではなく、これからの未来で生き抜いていくための力の基礎となるのが学ぶこと、であるのかなと思った。だから、何が分からないかを明確にし、答えが1つしかないという思い込みをなくして、すぐに答えを出そうとせず、様々な解決方法を考え出し、苦労をすることが大事だとわかった。よく、知識を詰め込んでも意味がないと最近は言われるが、なぜそう言われるのか、この本を読んで納得できたと思う。そして何より、今の自分が考えている漠然とした悩みがこの本では文章化されていて共感しやすく、そういう悩みを持っている私は変ではないと言われたような気がして安心できたのがよかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年7月15日
読了日 : 2022年7月15日
本棚登録日 : 2022年7月15日

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