本のタイトルにあるそれは、私たち日本人が学生時代に学んだ英語という名の教科のことを差していて、それは英語ではないものだろう、ということ。
英語を日本語に翻訳するために私たちが学んだ学校文法の代わりに、「話す」ことを目標においた英文法を身につければ、日本人は英会話が上達すると著者は仰っています。
英語を学んでいるが英語力の伸び悩みを感じている方や、学生時代に学んだ英語を基にこれから話せる英語を身につけたい方に、おすすめの本です。
第1章▶︎学校文法
日本人が英語を話せない理由は、日本の英語教育に話すために必要な何かが欠けている。
私たちが中学、高校で学ぶ学校文法の品詞システムを中心に話が進む。
・wh語の役割は空所の指定
・thatは導く
・箱が過去なら中身も過去
第2章▶︎新しい文法
英語は配置のことば。
基本文型についてもっとも重要な事実は、それが文全体の意味を決めるということ。
・5つの基本文型
・説明は後ろに置く
・指定は前に置く
・修飾は説明も指定も同じ意識、同じリズム
第3章▶︎イメージ
日本人が英語を話せない原因は、訳読偏重し特化してきたこと。
単語や文法事項のイメージを掴み取る姿勢こそが大切。
・onの基本イメージは「〜の上に」
・someはボンヤリある、anyはなんでも・どれでも
・itは受ける単語
・過去形は遠く離れた
・現在完了形は今に迫ってくる
第4章▶︎英会話の学習
会話の本質は「私たちは共通のリソースを使って会話している」こと。
共通のリソースには、決まり文句、頻出フレーズなどが含まれる。
・音読、暗唱、シャドーイング
・状況別発言パターン
- 感想投稿日 : 2022年12月30日
- 読了日 : 2022年2月12日
- 本棚登録日 : 2021年9月27日
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