彼らは来た: ノルマンディー上陸作戦

  • 中央公論新社 (1998年12月1日発売)
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感想 : 5
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「Sie Kommen!:Die Invasion 1944」の翻訳(1998/12/10発行)。

アメリカ、イギリスを主力とした西側連合国によるフランス・ノルマンディー侵攻戦について、ドイツ側の視点から書かれた名著戦記の追補(改定)版。

本書の翻訳家 松谷健二急逝のため、追補部分は金森誠也 他2名により翻訳がされており、それ以外の部分は基本的に旧版(フジ出版)のママのようです。 そのため古い翻訳の部分は、文書の構成が変な直訳もあり追補部分の翻訳と違和感があり、少し残念に思いました。
又、追補でシュパイデル中将の作戦能力に対し疑問を提起するのは良いのですが、フォイヒティンガー元中将の指揮能力に対して触れられていないのは、戦後50年も経っていながら不思議に感じました。

追補(改定)版と云う割には今一つでしたが、それでも読み応えのある良い戦記だと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 近代西洋史
感想投稿日 : 2015年1月5日
読了日 : -
本棚登録日 : 2015年1月5日

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