好色一代男 (中公文庫 よ 17-11)

著者 :
  • 中央公論新社 (2008年2月25日発売)
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本棚登録 : 150
感想 : 15
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世之介の生まれから還暦を迎えるまでの色物語。
子供の頃のストーリーは面白く始まるのだが、だんだんと読む方も飽きてくる。色ものに絡めながらも、一応色んなバリエーションがあって、必ずしも成功物語ばかりではなく、お金に苦労したり、実らぬ色もあったり、牢獄に入ったりする。牢を挟んでの何は笑える。

非常に自己評価が高く、お金が伴う際は、そりゃ女郎だけではなく、多くのお供を惹きつける楽しさは持っているのだろう。ハチャメチャでありながら、憎めない。ある意味任侠を彷彿させる初期の寅さんを彷彿させる所がある。

ただ、歴史素人の自分には、たとえ現代語訳でも、出てくる単語や文章の意味を理解できない所が結構あるため、本来の面白みを十分に理解できずに終わってしまった感がある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年5月8日
読了日 : 2016年5月8日
本棚登録日 : 2016年5月4日

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