月と篝火 (岩波文庫)

  • 岩波書店 (2014年6月18日発売)
4.08
  • (14)
  • (14)
  • (11)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 183
感想 : 23
5

一切が回帰する世界のなかで、物語は象徴に導かれながらすすみ、やがて始まりに到達する。すでに決められた世界から飛躍し、別の物語へと繋がるためには、神話と時代が必要なのだ。
パヴェーゼが目指したのは神々がまだ人間、動物と平等だった時代の共産主義的ユートピアなのだろうか。とすれば、死すべき者は常に不死である神々なのだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年6月30日
読了日 : 2014年6月30日
本棚登録日 : 2014年6月30日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする