ふたりはともだち (ミセスこどもの本)

  • 文化出版局 (1972年11月10日発売)
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本棚登録 : 4901
感想 : 423
5

教科書にも採用されていたので
知っている人も多いですよね。


しっかり者のかえるくんと
ワガママながまくん。


病気のかえるくんのために
なんとかして
お話を考えようとする
がまくんが泣けるし、

がまくんと早く遊びたいがため
カレンダーを破り
春が来たと嘘をつくかえるくんが
可愛い過ぎます(笑)


お互いがお互いを思う
さらりとさりげない友情の形は
微笑ましくもあり
うらやましくもあります。

まるで漫才のような
二人のとぼけた会話は
自然に頬も緩む絶妙な味わいで、
唯一無二の二人なんだなぁ〜と思わずにいられません。


自分にも高校時代
何をするにも一緒だった無二の親友がいました。

親に捨てられ施設で育った自分は
友達を作ることなんて意味のあることだなんて思ってなかったし、
早く大人になることしか頭になかった子供でした。

だけどそんな自分の人生を劇的に変えてくれたのが
バンドに誘ってくれた親友の存在でした。

音楽に文学に映画に
喧嘩の仕方、バイクの乗り方、
学校では教えてくれないすべてを彼が教えてくれたし、

人を憎んだり批評することより
自分の「好き」を増やしていくことこそが
自分自身を救ってくれるってことを
彼から学んだんですよね。


彼が死んで今年で15年。
5月5日の命日は
毎年彼が作ったバンドのメンバーと酒を交わし
朝までドンチャン騒ぎです(笑)


友達はいいです。

親友と呼べる人がいるなら
なおさらあなたは幸せ者です。


彼のことを思い出すと
自然にこの絵本が思い浮かぶし、

トムとジェリー、達也と拓也、ハイジとクララ、ジョンとヨーコなど
古今東西ぴったんこな二人は数あれど、
自分にとって
「最強のふたり」は
今も変わらず
がまくんとかえるくんなのです(笑)


子供の頃にこの絵本を読んだ人も
機会があればまた探してみてください。

人に対しての思いやりや感謝の気持ち、
大人になった今だからこそ気付かされ
心に沁みる言葉がたくさんありますよ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 絵本
感想投稿日 : 2013年5月7日
読了日 : 2013年5月7日
本棚登録日 : 2013年5月7日

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コメント 2件

nico314さんのコメント
2013/05/08

円軌道の外さん、こんにちは。

>自分にとって
「最強のふたり」は
今も変わらず
がまくんとかえるくんなのです(笑)

わお!びっくり!
大好きな同僚さんと自分のことを「がまくんとかえるくん」と表したことがあります!
この気分を思い出して、また伝えられるのはうれしいです。

円軌道の外さんのコメント
2013/05/12


nico314さん、
コメントありがとうございます!

おおーっ
なんてタイムリーな!(笑)(^O^)

暑苦しいベタベタした友情は苦手やけど、
この二人(二匹)
ホンマにいい関係ですよね♪

自分はぴったんこな二人と言えば
真っ先に浮かぶのが
この絵本なんです。
またそんな関係を築いている
nico314さんと同僚さんが
うらやましいです♪
だとすると…
nico314さんは
強いて言えば
がまくんタイプ?

かえるくんタイプ?

どっちなんかな?(笑)

ちなみに自分は
完璧がまくんでしょう(汗)(^_^;)


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