2011年公開のアメリカ映画。
第64回カンヌ国際映画祭監督賞受賞作。
スタントマンと逃がし屋の2つの顔を持つ凄腕ドライバーが
ある日ひょんなことから同じアパート住む人妻と恋に落ちる。
しかし、刑務所から人妻の夫が出所し、ドライバーは恋心を封印する。
借金を背負った夫を助けるため、逃がし屋を引き受けるドライバーだったが、
それは仕組まれた罠だった…。
久びさにスクリーンの中のキャラにどっぷりハマった映画。
何人の男がこの映画を観たあとに
ライアン・ゴズリングを真似てつま楊枝をくわえたことだろう(笑)
(蠍柄のスカジャン風ジャケットがまた憎いくらい似合っていた)
LAのきらびやかな夜の中、パトカーとの緊迫したカーチェイスを繰り広げるオープニングから
がっちりハートを掴まれる。
様々な80年代映画のオマージュを散りばめながらも
アメリカ映画らしくない静謐で抑制された映像と独特な色調、
80sテクノビートを多用した絶妙な音楽の使い方。
(映像にはタランティーノや北野武、リンチや東映の任侠映画まで様々な映画からの影響が窺える)
今作で一躍脚光を浴びたニコラス・ウィンディング・レフン監督のセンスが光る静と動のコントラスト。
溢れるロマンチシズムと匂いたつバイオレンス。
ほんのひととき心通わせた人妻とその息子を守るため、死地に出向く男。
これにシビレなきゃ男じゃない。
(てか、キャリー・マリガンが同じアパートの隣人だったら、恋に落ちない男はいないでしょ!)
ライアン・ゴズリングの不器用で寡黙な男の姿にあの日の高倉健を見た。
(言葉を交わさなくともドキドキが止まらない官能的なラブシーンも見事だけど、終盤においてほとんど台詞がないにも関わらず雁字搦めの男の苦悩が痛いほど伝わってくるのはライアンが上手いのか、監督の手腕なのか?笑)
https://youtu.be/kc2D68QsAnQ
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映画『ドライヴ』予告編
- 感想投稿日 : 2018年1月13日
- 読了日 : 2018年1月13日
- 本棚登録日 : 2018年1月13日
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