クラウド時代と<クール革命> (角川oneテーマ21 A 112)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年3月10日発売)
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感想 : 80件
大手出版社の中ではいちばんITに積極的で、正面
から向き合っていると思うのが角川。
その総帥が書いた本ということで手に取った。
第一章「クール・パワーを新しい国力へ」から第五章
「クラウドの奇跡」は、独自のフレーズをちりばめ
ながらweb2.0やクラウドについて総括的に書かれた
もの。びっくりするような内容はなかったけれど、
系統立ててまとめてあるので、頭の整理には最適。
でも、この本の肝は第六章「アメリカから起こる21
世紀の産業革命」と、第七章「提言」。角川さんは
これが言いたくて、この本を出したんだろうと思う。
アメリカが史上最強の地財国家を目指す中、我々は
「IT安全保障」を真剣に考える必要があるという指摘
には、そういう整理もアリだなと思わず納得。
でも、その最終的な提言が、クラウド・コンピュー
ティングを省庁横断の親方日の丸プロジェクトに
すべき、というのはどうなのか。
確かに理想的な形ではあるけれど。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
本・雑誌
- 感想投稿日 : 2018年11月18日
- 読了日 : 2010年3月23日
- 本棚登録日 : 2018年11月18日
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