イタい。イタくて恐い。
そんな女性たちが登場する短編集。
"朝倉的ユーモア"で途中思わず笑って
しまうんだが、最後に残る感想は「女性
ってコワイ」になってしまうところに妙味
がある。
でも、この短編の中でワタシがいちばん
好きなのは、そういうイタこわ女性が登場
しない「やっこさんがいっぱい」という作品。
短命で"ぽっくり"逝ってしまう家系の48歳
の旦那と、そこに嫁いだ45歳の奥さん。
いつ"ぽっくり"が来るかと恐れながらも、
しっかり生きてゆこうとする人間の強さが
感じられて面白い。
ちなみに、7つの短編のうち、この「やっこ
さんがいっぱい」だけは書き下ろし。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
本・雑誌
- 感想投稿日 : 2018年11月18日
- 読了日 : 2009年11月9日
- 本棚登録日 : 2018年11月18日
みんなの感想をみる