今どきのビジ本っぽいタイトルになっているけれど、その内容は『イスラエルの作り方』とも言えるもの。
なぜあのような小国がこれほどのプレゼンスを持っているのかを、具体例を挙げながら(やや冗長気味に)解き明かしている。ポイントはいくつもあるけれど、中でも重要なのは軍の存在。そこで共に時間を過ごした横のつながりが大きくものを言っている。さらに、軍を持っている他の国と大きく違うのは、上下関係の厳しさに縁がないということ。規律を守りつつ、自己主張はする。小国ならではの国家戦略は、こんなところにも垣間見える。
では、軍を持たない日本は見習うべき点はないのかというと、決してそんなことはない。一人が何役もこなす「マッシュアップ」は、業種や分野の壁が高い日本こそ、見習うべき発想だと思う。先日読んだ『ソーシャルインフルエンス』の中で、本田哲也が指摘していた職種のクロスオーバーがまさにコレにあたる。
読書状況:読み終わった
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本・雑誌
- 感想投稿日 : 2018年11月18日
- 読了日 : 2012年7月30日
- 本棚登録日 : 2018年11月18日
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