ダブル・バインド 2 (キャラ文庫 あ 4-7)

著者 :
  • 徳間書店 (2010年12月1日発売)
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本棚登録 : 473
感想 : 21
4

前回からパワー失速することなく、新しい展開になってます。もちろん、中だるみもなく一気に読ませてくれました。

連続事件となった猟奇殺人を上條と瀬名、新藤と葉鳥がそれぞれの立場でさぐるというのが、この巻の大筋。新しい登場人物もどんどん増えて、さらに幅が出てきてますが、何しろ人物描写が上手いんです。なので、それぞれ個性的ではっきり性格までも把握できるから、さくさく読み進めることができました。

上條と瀬名も、なんとなーくいい感じに発展?瀬名のはげしくツンデレなところに、上條ハート持っていかれちゃったんでしょうかね。
瀬名の高校時代からの変貌ぶりがすごい。それとも、その頃からオトコを惑わす無自覚な魔性は備わっていたのかもね。上條が鈍かっただけで。

今回は瀬名の新藤に対する複雑な想いと、葉鳥の新藤への切なる想いが交錯していて読み応えありました。新藤、いい男です。葉奈ちゃんへの盲愛パパっぷりも、もはや萌えの極致。瀬名や葉鳥じゃなくても惚れます。
瀬名はかなりめんどくさいことになっていますね。単純な?上條ですらも翻弄されまくってるんだから。上條のこと、本当の意味での恋人にするといいよ、とはた目には思うのですが。
あ、葉鳥もあまりこだわらずに新藤のものになっていればいいのにね。まあ、複雑じゃなくちゃ、小説にはなりませんが。
葉奈ちゃんがお嫁さんになりたいといっている、葉鳥が今回とても魅力的でした。

でも、話は続いています。続きプリーズ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 英田サキ
感想投稿日 : 2011年1月17日
読了日 : 2011年1月17日
本棚登録日 : 2010年12月2日

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